TOEICや英検,大学受験のリスニング問題が苦手な方へ

TOEICや英検の受験者やセンター試験を受ける受験生にとっては 「リスニングが苦手」 ではすまされません。

そこで 「これを読めば英語の聞き取りができない理由がはっきりわかる」 という内容のコラムをお届けしたいと思います。

原因がわかれば対処法がわかります。さっと読めるような軽いノリの内容ではありませんが、必ず参考になる内容だと思いますので、最後まで集中して頭と耳を働かせてください。

では、始めます。 まずは以下の英文を聞いてください。

(下線の文字をクリックすると音声再生ソフトが自動で立ち上がり音声が再生されます)

英文番号014
解答欄 


うまく聞き取れましたか? 

聞き取れなかった人にヒントを出しましょう。「君、背が高くなったね」 という意味です。

ではもう一度聞いて今度は正確に書き取ってみてください。


英文番号014
解答欄 







いかがでしたか?
How tall you grown! と聞こえた人はかなり耳のよい人ですが、正しくはHow tall you've grown! です。「君はなんて背が高くなったんだ」 という感嘆文で時制は現在完了形です。

「'veなんて聞こえない!」  「've を本当にを発音しているのか!?」  といぶかる人もいるでしょうが、よく聞くと確かにかすかに発音されています。

実を言うと私も 've がはっきり聞こえなかったのです。しかし、How tall you've grown! と、正解を書き取ることが出来ました。なぜなら、How tall you grown! では you grown が文法的におかしい,つまり文になっていないので当然 you've grown と言ったのだろうな、と瞬時に判断したからです。

この思考プロセスはみなさんが聞き取りの練習をしていく上で大変重要なことです。

聞き取りが苦手な人の多くは 「一字一句全て完璧に聞き取らなければならない」 と強く信じていて、聞き取れない音に対して過剰に執着する傾向があります。

しかし、英語の聞き取りができるネイティブや日本人は、一字一句の微妙な音の有無にとらわれずに全体の意味を流して聞いています。そして聞き取れない音は前後関係から推測して補っているのです。 (これと同じことは我々日本人も日本語での会話の中で行っているはずです)


では、次の2つの英文を聞いてみましょう。今度は細部にとらわれず、全体の意味を理解してから書き取ってください。音を暗記しようとしてはいけません。

英文番号231
解答欄 








いかがでしたか? 
I told you he be late. と聞こえたと思います。

しかし he be という時制はおかしいので he と be の間には助動詞があったのだろうと推測できます。とすればそれは will の短縮形の 'll か would の短縮形の 'd のはずです。この文の出だしは I told … という過去形ですから I told you he'd be late. つまり「私は、彼が遅れるだろうと君にいっただろう(ほら、その通りになったじゃないか)」という意味だとわかります。

もう一度大切なことを繰り返しましょう。


一字一句の微妙な音の有無に執着せずに文全体の意味を把握するよう努めること聞き取れなかった音は前後関係から推測して補うことが大切なのです。そして、これを行うためにはしっかりとした「文法力」 が必要だということです。

では、今度は少し難しいものにチャレンジしてみましょう。

聞き取れなかった音にとらわれず、聞こえた部分を手がかりにして、文法力をたよりに全体の意味を推測してください。



英文番号365
解答欄  ,








聞こえた部分は、If I … left earlier, I … gotten there on time. ではなかったでしょうか。そして 「…」 の部分は聞き取れなかったと思いますが、文法力があればこれだけで十分です。つまり、「gotten の前には have か had が入るから have gotten か had gotten となる。しかし、この部分は if節の結論部分だから will か would という推測の助動詞が必要。だとすれば(if節が過去形なのだから)、ここは would have gotten(短縮形で 'd have gotten)しかない。つまり I'd have gotten there on time で 「時間通りにそこへ着いていただろう」 という仮定法だ。であれば、if節は過去のことを述べる仮定法だからhad left (仮定法過去完了)である。よってこの文は、If I'd left earlier, I'd have gotten there on time. となる」 と考えるのです。

このように書けば大変な頭脳労働のように思えますが、文法力を用いて英語を読む訓練を平素から積んでいれば、瞬時に処理できることです。

さらにもう一つ同じレベルの聞き取りをしてみましょう。

下線部分が聞き取りにくい部分です(Smithも聞き取りにくいのですが、これは文脈がないことが原因ですので初めから示しておきました)


英文番号239
The players demanded that Smith from the team.








答えは、The players demanded that Smith be dropped from the team. です。
意味は 「選手達はスミスをチームから外すよう要求した」 となりますが、be dropped の部分が聞き取れたでしょうか? この be dropped は一見、文法違反のように思えるため、そのことが聞き取りの妨げをしたのです。 「demand, order, suggest, request のような提案や要求を表す動詞が取るthat節の中では動詞が原形になる」 という文法ルールが身についていた人はこの英文は比較的楽に聞き取れたはずです。

次はビジネスでよく使われる英文ですが、文の構造に注意して聞いてください。


英文番号511
解答欄  ,







いかがでしたか? 
後半の please feel free to contact us(遠慮なくお問い合わせください) は聞き取りやすかったと思います。前半は、Should you have any questions と言っていました。Should you という部分が聞き取りにくかったのはなぜでしょうか? 

それは、Should you … = If you should … だという倒置の構文を知らなかったか、知っていてもうろ覚えできちんと身に着いていなかったことが原因だと思います。


 Should you have any questions, please feel free to contact us.
 = If you should have any questions, please feel free to contact us.

 (何かご不明な点がありましたら、遠慮なくお問い合わせください)

このように自分の知らない構文がある、というのも聞き取りの大きな妨げになります。ですから、自分の知らない英語の構文がないようにしておく、ということは大変重要です。

これまでに話した重要なポイントをまとめてみましょう:



(1) 聞き取れた単語から聞き取れなかった単語を推測して全体の意味をつかむ

(2) 文法をきちんと学び、さらにその文法が使えるように練習を積む

(3)できるだけ自分の知らない構文がないようにする



さらにこれに大切なことをさらに2項目付け加えると、


(4) 単語や熟語を文脈の中でたくさん覚え、未知の単語がないようにする

(5) 英語を読む際に、戻り読みをせずに頭から順に英語を理解する習慣をつける


ということになります。

この5つのポイントを念頭に置いて英語の学習を続けることが大切です。そうすれば必ず英語が聞き取れるようになってきます。TOEICや英検のリスニング対策はこの方法で完璧です。ただし、聞き取りは他の技能(読むこと、話すこと、書くこと)の習得よりも時間がかかりますのであせらずに取り組んでください。



【CONTENTS】

← トップページに戻る| このサイトについて英語学習法 | 英文法と語法 | 英語の表現 |英語の冠詞 | 英語学習コラム| 英語学習Q&Aメルマガ | 英語無料テスト | 英語学習教材| 英単語・英熟語・英文法の教材| 速読用リーディング教材| 四字熟語の英語翻訳辞典 | 和製英語の英語翻訳辞典| TOEIC, 英検, 受験英語情報 | 現代英語の基本英単語2000 | TOEIC でよく出る英単語 | 受験英語でよく出る英単語| 受験英語でよく出る英熟語・構文 | 東京大学でよく出る英単語| TOEIC と 英検の相関関係| 英検2級二次合格の心構え| 英検準1級二次合格の心構え| 試験によく出る不可算名詞| ビジネス英語&TOEICの必須英単語| 英語の例文集 | TOEICサイト| TOEFLサイト| 英検(2級、準1級)サイト | 国連英検サイト| 英会話学習サイト| 英文法サイト| 受験英語サイト| 英語学習全般サイト| 英語のニュース | 英語学習コミュニティサイト| 英会話スクール| 通訳 & 翻訳スクール|| 通訳ガイド & スクール| 英語学習用ソフト| 英語学習メルマガ|英語のリスニング | ALL IN ONE シリーズ