THREE IN ONE No.40
 which という関係代名詞があります。

これはフォーマル(=堅苦しい)な語なので,日常会話的にはめったに使われません。which が主格の場合には that で,目的格の場合には省略するか(省略するとつながりがわかりにくい場合は)thatで,それぞれ置き換えるのが一般的です。

しかし,日常会話的にもよく用いられる which の用法があります。それは which を非制限用法で用いる場合です。

非制限用法というのは,書き言葉にする場合は前にカンマを置きます。カンマを置くことで,先行詞を補足的に説明したり,また,今日の例文のように,前文全体を先行詞にしたりします。

またこのwhichは以下のように相手の話した内容全体を先行詞にすることも可能です。

"Bob made a superb speech on our behalf."
"Speaking of which, did you know he will be promoted to section chief?"

「ボブは我々を代表して素晴らしいスピーチをしたんだよ」 「そう言えば,彼が課長に昇進するという話は知っていたかい?」

He said in an indignant tone of voice, "In a word, it's their fault, not mine, which is why I'm under no obligation to pay for the damage."

▽ Slash Reading
He said / in an indignant tone / of voice, / "In a word, / it's their fault, / not mine, // which is / why I'm under no obligation / to pay /for the damage."

▽ Slash Translation
彼は言った/憤慨した調子で/声の/「一言で言えば/それは彼らの責任であり/私の責任ではない//そしてこのことが/何故私が義務を負っていないかという理由なのだ/金を支払う(義務を)/その損害に対して」

▽ Free Translation
彼は,憤りの口調で言った。「一言で言えば,それは向こうの責任であって私の責任ではない。だから損害賠償を行う義務は私にはありません」


▼ WORDS

□ in<前><声・口調>で,<ことば>を使って(◆後者の意味の使用例は in a word 以外に,in English(英語で)など)

□ indignant<形>憤慨した,怒った(◆怒りと驚きの両方を含む)

□ tone<名>(声の)調子,口調

□ fault<名>(失敗・問題に対する)責任(◆通常,one's fault の形で用いる)

□ which<関代>すなわちそれは(◆前文の内容全体を先行詞にする)

□ under<前><負担・義務など>を受けて[背負って](◆「…の真下」にいると「…をまともに受ける[被る]ことになる)

□ obligation<名>義務,責務(◆法律・約束・圧力など,人に何かを強制するものを指す):oblige<動5>人に…を強制する

□ pay<動1or3>お金を支払う,<金額>を支払う

□ damage<名>損害,損傷(◆不可算名詞)


▼ Phrases & Patterns

□ in a word<副>一言で[簡単に]言えば(= briefly)

□ …, not 〜   「〜ではなく,…である」
  = not 〜 but …

□ this [that, which] is why S + V ...

「((前文の内容を受けて))これ[それ,このこと]が理由で,SはV...である」 ←「これ[それ,このこと]は,何故SがV...であるのかということ(を示しているの)である」

□ be under no obligation to V原形<動>「Vしなければならない義務はない」
 
□ pay for ...<動>…に対してお金を払う(◆具体的な金額を述べる場合はpay 100 dollars for ...などとする

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