THREE IN ONE No.50 |
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what は「何」という意味のことばです。what he said なら「何を彼が言ったのか」という意味ですね。
でも「何を言ったのか」というのは「言ったこと」「言った内容」と言い換えることもできますね。
よって what は「何」と「こと」という2つの意味をもつわけです。この what
に「すべて」という意味の ever を付け足し whatever とするとどうなるでしょう。 「何でもすべて」と「ことはすべて」になりますね。
what ... も whatever ... もどちらも "全体" として一つの"名詞"
として働きます。(これを「名詞節」と呼んでいます)。 要は,どちらも「名詞が置かれる場所に置かれる」わけです。名詞が置かれる場所とは動詞の目的語,主語,前置詞の後などです。
この点によく注意して例文の2行目を読んでみましょう。
文の構造がきちんと把握できることが中級から上級者へとレベルアップする際に大切なことです。
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"Do you realize this is a crucial moment?" said the vice president,
"Whatever we do now will determine the course of this administration." |
▽ Slash Reading
"Do you realize / this is a crucial moment?" / said / the vice
president, / "Whatever we do now / will determine / the course / of
this administration."
▽ Slash Translation
「君たちは気がついているか?/今が極めて重要な時であることを」と言った/副大統領は/「我々が今行うことが何であれ(全て)/決定することになる/方向を/この政権の」
▽ Free Translation
「君たちは今が極めて重要な時であることに気づいているのか?」と副大統領は言った。「今我々の取る行動がこの政権の行方を決めることになるのだ」
▼ WORDS
□ realize<動3>…に気がつく[気がついている],…を実現する(◆例文での「…」部分はthat節(但し,thatは省略))
□ this / these<名><形>現在(の)(◆近くの時や場所を指し示す:these
days「近頃」)
□ crucial<形>極めて重要な(= extremely important)
□ moment<名>(非常に短い)時,瞬間
□ vice<形>副…,…代理
□ president<名>大統領,社長
□ will<助>(きっと,必ずや)…となる(◆確信を込めた予想)
□ determine<動3>…を決定する(◆主語は「物事」が一般的.decideの主語
は主に「人」)
□ course<名>進路,道筋,進行,推移
□ administration<名>(組織の)運営,(組織の)執行部,(特に米国の)政権[政府](◆
the Bush Administration「ブッシュ政権」)
▼ Phrases & Patterns
□ whatever S + V 「SがVするもの[こと]は何でも」
whatever + V 「Vであるもの[こと]は何でも」
(◆ whatever は what を同じ使い方(=構造).全体が名詞の働きをし,文中の主語,動詞,前置詞の後などに置かれる.例文では,主語に置かれている)
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