THREE IN ONE No.90
 仮定法、とはいったい何でしょうか? 

仮定法とは早い話が、「架空の話」なんですね。英語では「架空の話」はそれが述べられている時制より一つ過去にずらします。つまり、現在のことなら過去形で、過去のことなら過去完了形で表します。今日の例文では、「仮にそれが本物だとしたら」と現在のことを述べているので If it was real と過去形になっていますね。

それから、「固有名詞は a をつけたり、複数形にしたりしない」と思っている人が多いと思いますが、これはケースバイケースです。

たとえば車のトヨタという会社は一つしか存在しないので a をつけたり複数形にして数えると言うことは、理屈上できませんね。(一つしかないものは数えられないのがあたりまえ)。 でも、次のような場合はどうでしょうか?

 「車は何?」 「トヨタだよ」

この場合の「トヨタ」は「トヨタの車」ということです。「トヨタの車」は一台二台と数えることが出来るので、a Toyota, two Toyotas と言えるわけです。従って上記の英訳は、"What do you drive?" "I drive a Toyota." と なります。

また天才画家の「ゴッホ」は数えられませんが、「ゴッホ」という名前の人間はたくさんいるので、そういう意味で使うのなら数えられます。 さて、今日の例文で a Van Gogh と a がついているのは何故でしょうか?

"Is this painting a genuine Van Gogh?" "It's a fake, of course. If it was real, it wouldn't be in a cheap hotel like this."

▽ Slash Reading
"Is this painting a genuine Van Gogh?" "It's a fake, / of course. If it was real, / it wouldn't be / in a cheap hotel / like this."

▽ Slash Translation
「この絵は本物のバン・ゴッホの作品?」「それは偽物だ/もちろん」「仮にそれが本物だとしたら/それは存在しないだろう/安いホテルの中に/このような」

▽ Free Translation
「これって本物のゴッホの絵?」「偽物に決まってるだろ。本物ならこんな安いホテルにあるわけがないだろ」


▼ WORDS

□ painting<名>絵画,絵を描くこと:paint<動3>(絵の具で)…を描く,…にペンキを塗る

□ genuine<形>本物の,まがい物でない

□ fake<名><形>偽物[まがい物](の),偽造の

□ real<形>現実の,真の,本物の

□ be<動>存在する,ある,いる(◆場所等の副詞を伴う)

□ cheap<形>安い,安っぽい(<=> expensive)

□ like<前>…のような,…のように


▼ Phrases & Patterns

□ a + 固有名詞<名>…の作品[製品](◆ a SONY 「ソニーの一製品」)

□ of course<副>もちろん,当然

□ If S + 過去形 , <S> + would [could, might] V原形 .
「仮に(事実に反し)Sが…だとしたら,<S>はVする[できる,かもしれない]だろうに」
(◆ if節では be動詞の過去形を主語に関係なく were にすることがあるがこれはフォーマルな言い方)

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