THREE IN ONE No.92
 仮定法とは「架空の話」のことでしたね。そして架空の話は時制を過去に一つずらして表すのですね。よって、「仮に〜なら」という場合の「〜」が現在のことなら過去形で、過去のことなら(さらに過去である)過去完了形で表すわけです。

未来のことはどうでしょうか?

仮定法でない場合は、未来のことは If ... の文の中では、現在形で表す、というのを知っていますか? 例えば、「明日雨が降ったら」は If it rains tomorrow となります。(If it will rain tomorrow ではありません)

仮定法でない場合は、未来のことは If ... の文の中では、現在形で表す、というのを知っていますか? 例えば、「明日雨が降ったら」は If it rains tomorrow となります。(If it will rain tomorrow ではないですね。) 仮定法では、時制をづらして表すので、未来のことは過去形にします。 つまり、If S +過去形」となるわけです。

学校や一般的な受験参考書は、必ずといっていいほど、If S should V とか If S were to V といった形だけを教えますが、いずれもフォーマルな言い方で、年配の人や専門職の人などがたまに使う言い方です。

さて、今日の例文は、If ... が「過去の架空の話」、そして結論の文が「現在の架空の話」となっています。「結論の文」では必ず助動詞を使わなくてはいけません。

"If he had consulted a better doctor, he would still be alive." "Why not charge him with malpractice?" "He would never acknowledge it."

▽ Slash Reading
"If he had consulted a better doctor, / he would still be alive." "Why not / charge him / with malpractice?" "He would never acknowledge it."

▽ Slash Translation
「仮に彼が診てもらっていたら,もっとよい医者に/彼はきっと今もなお生きていただろうに」「次のようにしたらどうですか?/彼を訴えたら/医療過誤で」「彼は決して認めることはないでしょう,それ(=医療過誤)を」

▽ Free Translation
「もっとよい医者に診てもらっていたら,彼は今頃まだ生きていたと思うの」「じゃあ,その医者を医療過誤で訴えたらどう?」「あの医者が認めるわけがないわ」


▼ WORDS

□ consult<動3><医者・弁護士など>に相談する,<辞書・地図など>を調べる(◆前者の意味では see と置き換えが可能)

□ still<副>今も[その時も]なお,まだこれから,それでもなお

□ alive<形>生きている(<=> dead)(◆「alive+名詞」の形では用いない)

□ charge<動3><人>を告訴する,<料金>を請求する

□ malpractice<名>(専門職・公職の人間の)違反[不正]行為,医療過誤

□ would<助>((空想・想像して))きっと…であろう

□ acknowledge<動3>…を(事実だと)認める,…の存在を認める(= admit)


▼ Phrases & Patterns

□ If S had Vp.p. , <S> would [could, might] <V>原形.
「仮に(過去の事実に反して)SがVしていたとしたら,<S>は今頃<V>している[できている,かもしれない]だろうに」(◆ <V>原形は,be動詞などの状態動詞か be <V>ing )

□ Why not V原形 ? 「Vすればどうですか?」(◆提案を表す) = Why don't you V原形 ? 

□ charge A with B <動>A(人)をB(訴状)で告訴する[訴える]

英単語、英熟語、英文法を同時に学ぶ例文