英単語を覚える時の注意点

英語力を伸ばすためには英単語を覚える必要があります。

英単語を覚える,というとみなさんは,単語カードのようなものを使って,表に英単語を書き,裏に日本語の意味を書いてテストしながら暗記する,という方法を思い浮かべるかもしれません。しかし,このような 「一語一訳式の暗記」 は決してお勧めできません。

もちろん英語の名詞や代名詞のように文脈を抜きにして一語一訳式に暗記をしてもさほど問題のないことばもあります。しかし,他の種類のことばは覚え方に注意しなければ,やみくもに暗記の語数を増やしても,中途半端な英語力しか身につきません。

今後みなさんが単語を覚えていく上で注意していただきたい点を,品詞別にまとめてみました:


名詞
(例: book, river, school, water, coffee, love)
品詞の中で最も多数を占めることばです (基本語2000語で言えば1500語程度は名詞です)。名詞は文脈を抜きにして一語一訳式に単語カードで覚えても特に問題はありません。1語でも多く覚えた方が有利です。

代名詞 
(例: it, them, this, that, them, these, those, he, she, you, we)
非常に数が限られており,意味を覚えるのも容易です。但し,it の使い方は多岐に渡るので深くしっかりと身につける必要があります。(it の使い方は ALL IN ONE Basic(市販書籍)」 のChapter 15 『itの使い方』 で身につけるとよいでしょう)

冠詞
(a, an, the)
上記の3語だけです。但し,日本語にはない発想のことばなので単純に日本語の訳で身につけることはできません。
a と the の使い分けの基本は 「英語の冠詞の使い方」 を参考にするとよいでしょう。また,冠詞だけを扱った参考書もたくさん出版されていますので,学習に余裕が出てきた段階で一度,冠詞に関する本を読んでおくことをお勧めします。


動詞
(例: is, go, play, like, say)
英語学習上,最も重要な品詞です。
動詞は一語一訳式にやみくもに量を増やしても成果が上がりません。
動詞には,結びつきの強い前置詞や副詞,接続詞などがありますので,それらと一緒に熟語のように覚えるのが効果的な方法です。

また,中学の教科書に出てくるような使用頻度の高い基本動詞は用法を深くしっかりと身につける必要があります。具体的に言うと,

● 基本的な不規則動詞の活用を完璧に覚え,簡単な例文で確認をします。これは 「不規則動詞の活用」 と 「不規則動詞の活用例文」 で行うことができます。

● 中学校で学習する go, have, get, give, say, like のような基本語(400語程度)は例文や句で使い方を身につけます。例えば,go の場合は,go home で「家へ帰る」,go bad で「腐る,悪くなる」 のように具体例と共に複数の意味を覚えます。また,基本語の動詞は文型(=5つの文型があります)によって後ろに置かれる品詞と動詞のもつ意味が異なります。例えば,get は 「get+副詞」なら「…に至る」という意味(get there「そこへ至る」),「get+名詞」なら「…を得る」,「get+形容詞」なら「…になる」,「get+名詞+過去分詞」なら「…を…される[してもらう]」となります。ですから,文型ごとに異なる意味を覚えていく必要があります。これは大変な作業のように思えますが,文法参考書の「文型」という項目で詳しく学べば重要な部分の大半が身につきます。(ALL IN ONE Basic では Chapter 4 『文型』 がこれに当たります)

動詞を見つけたら,辞書で 「使い方を確認する」 という習慣を早い段階から身につけておくと,それを行わない学習者と比べて長期的に大きな差がつきます。


助動詞
(例: can, will, must, should など)
非常に数が限られているけれども扱い方が非常に難しいのが助動詞です。助動詞の意味と用法は文法の参考書を利用するなどして深くしっかりと身につける必要があります。助動詞の学習にはたっぷりと時間をかけてください。適当な参考書がわからない人はALL IN ONE Basic の Chapter 13 『助動詞』 で学習するとよいでしょう。

形容詞
(例: good, happy, big, tall)
学習が進むにつれて意外とやっかいになってくるのがこの形容詞です。辞書の訳と実際のニュアンスに微妙なずれがあり,誤解の元となることが多いからです。そうならないようにするために,実際の英文の中で(=文脈にそって)意味を身につけていくという方法が大切です。

副詞
(例: slowly, very, fast, late)
比較的数が少なく (形容詞の4分の1ぐらい),また,形容詞の派生語である場合が多いので,とりわけ注意すべき品詞ではありません。

前置詞
(例: of, in, to, for, with, on)
前置詞は地味ですがとても大事なことばです。なぜなら,英文中での使用頻度が非常に高く,また,前置詞の意味がつかめなかったが故に文全体の意味が上手くつかめなかった,ということがよく起こるからです。
最もよく用いられる前置詞である of, in, to, for, with, on, at, by, from は辞書(できれば定義の数が少ない中学生用の初級辞書)で複数の意味を例文と共にノートに書き出して確認すると効果があります。また,前置詞をイメージとしてとらえることができるよう解説をしている書籍もありますので,大きな書店に行って探してみるとよいでしょう。


接続詞
(例: and, but, when, because, if, since)
and, but, so のように文と文,もしくは語と語を結びつける働きをする接続詞と,when, because のように後ろに置かれる文と結びついて一つの意味のかたまりとなり,別の文や動詞を修飾するものとがあります。少し注意が必要なのは後者(when, becauseなど)です。
後者の接続詞は全部で40程度ですから,意味を覚えるのにさほど苦労はありませんが,since, as, while など,一部の接続詞は複数の意味をもっていますので詳しく身につける必要があります(ALL IN ONE Basic では Chapter 12 『副詞節』で詳しく学習します。


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